縦糸と横糸をつなぐ飛び杼 — 東京医療減災Labo

有事に備え、
平時に鍛える。

縦糸が通る。横糸が走る。一本一本が弱くとも、
布は強くなる。そのための飛び杼が、ここにある。

縦糸と横糸が交わるとき、
布は生まれる。

東京医療減災Laboは、東京都立病院機構内で災害医療の教育・訓練プログラム開発を担う組織内ユニットです。 14病院のネットワークを基盤に、医療機関・行政機関・保健所と、そこで働く職員個人を横断してつなぐ研修・訓練・ツールを開発しています。

医療機関・行政・保健所は、それぞれが太く強く撚れた縦糸です。 専門性が高いがゆえに縦割りになる——その構造には合理性があります。 しかし縦糸だけでは布にならない。簾のように、人々を支えることはできない。

そこに通るのが横糸としての職員個人です。 組織に属しながら地域に生きる個人が縦糸を横断するとき、 はじめて布が生まれ、住民を守る力になります。 東京医療減災Laboは、その個人に色彩と模様をもたらす飛び杼として機能します。

縦糸 — 医療機関・行政・保健所 それぞれが太く強く撚れた組織。専門性が高いがゆえに縦割りになる。平時はそれで回るが、有事には暖簾のように人々を支えられない。
横糸 — 個人 組織人であり、生活者でもある個人。縦糸の組織を横断するように通ることで、はじめて布になる。有事に人々を支えるのは、この横糸の力。
飛び杼 — 東京医療減災Labo 横糸としての個人が縦糸の組織を渡るとき、色彩と模様をもたらすのが飛び杼の役割。訓練設計の知見を届け、布に豊かさを与える。

「減災」に込めた、二つの意味
ひとつは、災害の被害を減らすこと。
もうひとつは、届かない努力を減らすこと。
誰も読まない分厚いマニュアル、全員を集める半日の訓練、埋めることが目的になった報告書。 減らすのは糸ではなく、杼の無駄な往復です。そこに、備えるための時間が生まれます。

沿革
2004年から2024年まで、都立広尾病院のHDMGは、色も材質も異なる糸を紡ぎ、小さな布をいくつも織ってきました。 2025年、その糸を引き継いだ東京医療減災Laboは、14病院を縦糸に、一枚の大きな布を織り始めました。 区や都の保健医療、そして精神科病院を入口に福祉の糸も、加わりはじめています。

縦糸を強く、
横糸を通す。

エッジな能力を持つ少数精鋭のためのプログラムは、世の中にすでにあります。 東京医療減災Laboが向き合うのは、組織の基礎力と、 その組織を横断する個人の力——布の強さはそこで決まります。

縦糸は、医療機関・行政・保健所。いまは都立14病院を芯に織り始め、東京都保健医療局と世田谷区保健所の縦糸も通りはじめました。精神科病院を入口に、福祉へ。 縫い合わせたパッチワークではなく、地域を貫く一枚の布へ。縫い目は、災害時にほつれる場所だからです。

医療機関(都立14病院)

布の芯となる縦糸。研修の場であり、実践の現場。

行政(東京都保健医療局 ほか)

事業として協働し、縦糸を地域へ張り広げる。

保健所(世田谷区保健所 ほか)

地域の結び目。病院と住民のあいだをつなぐ。

職員個人——横糸

組織に属しながら、地域に生きる職員個人。縦割りの組織を横断するこの横糸が動けるとき、布は住民を守る力を持つ。動ける個人を育てること。

弱いつながりが、強い布をつくる。

"The strength of weak ties."

社会学者マーク・グラノヴェッターが示したように、 強固な内部ネットワークよりも、 異なる集団をゆるやかにつなぐ弱い紐帯こそが、 情報とノウハウを広域に伝達する力を持ちます。

東京医療減災Laboが生み出す研修・訓練・ツールは、 参加した組織と組織の間に「弱いつながり」を意図的に編み込みます。 平時には目立たないこの結び目が、有事においてはじめてその強さを発揮する。 布を織る、ということの本質がそこにあります。

次の研修が決りましたらお知らせいたします。

2026年〜 東京都保健医療局、世田谷区保健所から災害研修訓練事業を受託

布を織り始めましょう。

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まずはお気軽にご連絡ください。